デザイン・スクールという戦略論
ここでは、デザイン・スクールを説明します。
「スクール」という言葉がでていますが、
「戦略論」と認識して問題無いかと思います。
戦略サファリにおけるデザイン・スクールのツアーガイド(要約)の
冒頭から引用しますが、端的に言うと
デザイン・スクールは、戦略形成における
最もベーシックな考え方を提唱するスクールである。
それは、SWOT分析を基本モデルとし、
企業の内的能力の強みと弱み(Strengths & Weaknesses)、
企業を取り巻く外的可能性の機会と脅威(Opportunities & Threats)を
適合させることにより戦略を形成するというものだ。
ということのようです。
SWOT分析については、以下のページの説明がわかりやすいとおもいます。
実践マーケティング講座 2.「環境分析−SWOT分析」 | 帝国データバンク[TDB]
そして、
ミンツバーグ等は、
デザイン・スクール・モデルに最適な状況の1つとして、
組織の重大な変化の分岐点、
あるいはまったく新しい組織が発足する場合と述べています。
とあります。
つまり、組織に重大な変化が必要なときにSWOT分析をして
戦略を創造して実行しましょうということです。
ところで、ミンツバーグ等と記述されていますが、
これは、戦略サファリの著者等を示しています。
ミンツバーグ氏は、カナダのマギル大学MBA(経営学修士課程)の教授です。
さて、本題に戻ります。
デザイン・スクールの基本モデルですが、
先ほどにもう少し付け加えると流れは、
「SWOT分析による戦略の創造と評価、そして選択」→「戦略の実行」
となります。
基本モデルはこれだけで、比較的にシンプルかもしれません。
しかし、戦略サファリの本文中では、もっと詳細な内容が書かれています。
もっと知りたいという方は、購入もしくは図書館で探してみてください。
と、終わりにしたいのですが大事なことを忘れていました。
このデザイン・スクールの基本モデルにある
「SWOT分析による戦略の創造と評価、そして選択」において
非常に重要な要素が2つあるそうです。
それは、
1つは、組織を担う人の信条である”経営者の価値観”、
そしてもう1つは、組織の経営者が考えるべき”企業の社会的責任”である。
だそうです。
うん、とても大事だと思います。
これに関しては、また別の機会に考えを述べたいと思います。
企業倫理のテキストもいろいろあります。
これなどは、いかがでしょうか。
おっと、最後におまけ。
SWOT分析をいきなりやれと言われても、
機会や脅威ってどんなもの?って思うかもしれません。
というわけで、戦略サファリの本文中にもあるリストを
引用を少しだけ公開。
※環境変化の機会や脅威に関するチェックリスト
1.社会的変化
・変わりゆく顧客の嗜好
・人口動態
2.政治的変化
・新たな法的枠組み
・新たな法規制の優先事項
3.経済的変化
・実質個人所得の変化
4.競争状況の変化
・新技術の導入
・新たな競合相手
5.サプライヤーの変化
・調達コストの変化
6.マーケットの変化
・製品の新しい利用方法
・商品の陳腐化
少し間引きましたが、こんなところです。
どうでしょうか。
「これより詳しく!!」や
「チェックリストを全部上げてみて」、
ということであれば、コメントください。
よろしくお願いします。
それでは。
戦略サファリ 第2版 -戦略マネジメント・コンプリート・ガイドブック
- 作者: ヘンリーミンツバーグ,ブルースアルストランド,ジョセフランペル,齋藤嘉則
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