デザイン・スクールという戦略論

ここでは、デザイン・スクールを説明します。

 

「スクール」という言葉がでていますが、

 

「戦略論」と認識して問題無いかと思います。

 

戦略サファリにおけるデザイン・スクールのツアーガイド(要約)の

冒頭から引用しますが、端的に言うと

 

デザイン・スクールは、戦略形成における

最もベーシックな考え方を提唱するスクールである。

それは、SWOT分析を基本モデルとし、

企業の内的能力の強みと弱み(Strengths & Weaknesses)、

企業を取り巻く外的可能性の機会と脅威(Opportunities & Threats)を

適合させることにより戦略を形成するというものだ。

 

ということのようです。

 

SWOT分析については、以下のページの説明がわかりやすいとおもいます。

実践マーケティング講座 2.「環境分析−SWOT分析」 | 帝国データバンク[TDB]

 

そして、

 

ミンツバーグ等は、

デザイン・スクール・モデルに最適な状況の1つとして、

組織の重大な変化の分岐点、

あるいはまったく新しい組織が発足する場合と述べています。 

 

とあります。

 

つまり、組織に重大な変化が必要なときにSWOT分析をして

戦略を創造して実行しましょうということです。

 

ところで、ミンツバーグ等と記述されていますが、

これは、戦略サファリの著者等を示しています。

ミンツバーグ氏は、カナダのマギル大学MBA(経営学修士課程)の教授です。

 

ヘンリー・ミンツバーグ - Wikipedia

 

さて、本題に戻ります。

デザイン・スクールの基本モデルですが、

先ほどにもう少し付け加えると流れは、

SWOT分析による戦略の創造と評価、そして選択」→「戦略の実行」

となります。

 

基本モデルはこれだけで、比較的にシンプルかもしれません。

しかし、戦略サファリの本文中では、もっと詳細な内容が書かれています。

もっと知りたいという方は、購入もしくは図書館で探してみてください。

 

と、終わりにしたいのですが大事なことを忘れていました。

 

このデザイン・スクールの基本モデルにある

SWOT分析による戦略の創造と評価、そして選択」において

非常に重要な要素が2つあるそうです。

 

それは、

 

1つは、組織を担う人の信条である”経営者の価値観”、

そしてもう1つは、組織の経営者が考えるべき”企業の社会的責任”である。

 

だそうです。

うん、とても大事だと思います。

これに関しては、また別の機会に考えを述べたいと思います。

企業倫理のテキストもいろいろあります。

これなどは、いかがでしょうか。 

マネジメント・テキスト ビジネスエシックス[企業倫理]

マネジメント・テキスト ビジネスエシックス[企業倫理]

 

 

おっと、最後におまけ。

SWOT分析をいきなりやれと言われても、

機会や脅威ってどんなもの?って思うかもしれません。

というわけで、戦略サファリの本文中にもあるリストを

引用を少しだけ公開。

 

※環境変化の機会や脅威に関するチェックリスト

 1.社会的変化

   ・変わりゆく顧客の嗜好

   ・人口動態

 2.政治的変化

   ・新たな法的枠組み

   ・新たな法規制の優先事項

 3.経済的変化

   ・実質個人所得の変化

 4.競争状況の変化

   ・新技術の導入

   ・新たな競合相手

 5.サプライヤーの変化

   ・調達コストの変化

 6.マーケットの変化

   ・製品の新しい利用方法

   ・商品の陳腐化

 

少し間引きましたが、こんなところです。

どうでしょうか。

 

「これより詳しく!!」や

「チェックリストを全部上げてみて」、

ということであれば、コメントください。

よろしくお願いします。

 

それでは。

戦略サファリ 第2版 -戦略マネジメント・コンプリート・ガイドブック

戦略サファリ 第2版 -戦略マネジメント・コンプリート・ガイドブック